皆さん、新型コロナにかかった時に、コロナは治ったけれど、なんか、元気が出ないのが続いていると感じたことはありませんでしょうか。
それは、「コロナうつ」と呼ばれるもので、一時期(場合によっては今でも)、メンタルクリニックに受診する方の多かった疾患です。
ただこれって、本当に「うつ」でしょうか。
丁寧に聞き取りをすると、「元気が出ない」とは話すものの、「落ち込んでいる」という人は少ないです。
例えば元気が出ない結果、「コロナにかかる前にはできていた仕事ができなくて落ち込む」みたいな人はいるのですが、落ち込みが原因で元気が出なくなっているわけではありません。
これと似たものがあります。認知症の方においてのアパシー(無気力)というものです。
「周りから見ると元気がないように見える。でも、本人としては落ち込んでいるとは言わない」
ような時にこのアパシーと診断するのですが、苦痛感が乏しいのが特徴です。
実を言うと、人の脳は体の具合が悪くなると、一時的に脳の機能が下がるものなのですよね。
今までも癌をお持ちの方や認知症の方などで脳機能が下がることが経験されましたが、世の中一般の人数から比べると少数でした。
ただ、コロナはそれこそ社会的な影響が大きかったので、一気に「コロナうつ」というものが有名になったという経緯があります。
「アパシー」とか「コロナうつ」とかいうものは、薬で治療するようなものではありません。
ただ、いきなり脳機能を高めるような薬もないので、毎日リハビリで頭を使って過ごすなどが必要になります。
ただ、上に書いたように一時的に仕事でストレスが溜まりやすくなって、本物のうつ病とか不眠になる方もいますので、もし「コロナうつ」以外の不調も気になるようでしたらご相談ください。