認知症から体の病気もある方のメンタル不調まで
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院長コラム

Doctor Column

22-ストレス脆弱性モデルについて(診断編)

日本はストレス社会なのだと言われています。
どんなにストレスに強いといわれる人であっても、命の危険があるようなストレスにさらされると気持ちが不安定になると思いますし、ひどい時は落ち込むこともあるかと思います。
 
でも、これをどのように説明したらよいかと考える時に、この心を数値として証明することが難しいため、科学の入り込みづらい分野でした。
 
その部分を説明しようとした仮説が、今回ご紹介する、「ストレス脆弱性モデル」です。
 
このモデルは1960年代に統合失調症の解明に用いられるまで、導入も使用もされなかったのですが、その後、メンタルの症状がなぜ起こるのかの説明に使われるようになりました。
 
以上が固い話なのですが、分かりづらいですよね。なので、今までの皆さんの経験から説明できないかとチャレンジしてみます。
 
皆さんがプチ鬱になったとき、
 
(ストレス量)×(ストレス感受性)>(回復力)
 
のような状態になっておりませんでしょうか。
 
私たちは生きていると様々なストレスにさらされていますが、一度大きなストレスがかかったとしても、さらっと流せてしまったり、ストレスに対してすぐに正しい対応をできたりする人がいます。
そんな人は、(ストレス感受性)が低いと言えると思います。
 
また、一時期すごいストレスがかかったとしても、休んでいると、次第に気持ちが落ち着いてくることがあるかと思います。
これが(回復力)ですね。
 
そして、回復力を上回る程度のストレスがかかると、人はメンタルの疾患が悪化します。
 
このような意味合いで、「メンタルの診断において、ストレス脆弱性モデルが使える」というところが伝わったらと思っています。
 
次回は、このモデルをどのように治療に活かしていくのかについて書いていければと思います。
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